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(元)テカポ星空ガイドのブログ

NZのレイクテカポにて3年半の星空ガイド経験を経て、地元和歌山に帰ってきました。熊野古道での星空ツアー開催に向けて全力で準備中です。

星空を綺麗に見るコツ

こんにちには。テカポ星空ガイドの角田です。今日は天体観測をする上での注意事項や綺麗に星空を眺められるコツを案内していきたいと思います。

まずは基本

とっても当たり前のことですが、天体観測をするときに最も避ける必要があるのは街明かりです。街灯や車のヘッドライトなど、人口の明るい光がある場所では星は綺麗に見えませんので、極力そういった光のない場所に移動する必要があります。

どうしても避けられない場合は、背を向けたり手で隠したりしてなるべくそういった人口の光が目に入らないような工夫をしてください。

さらに、どうしてもテカポで星が見たい!という方には連泊をオススメします。当然ですが、1泊だとチャンスは1回。その日曇ったら星は見えません、2泊3泊と連泊することでその確率はググっと高くなります。テカポの晴天率は年間を通して70%程度なので、3泊して1日も晴れないということは、ほとんどありません。

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月明かりを避ける

天体観測を普段しない方にはあまり知られていないのですが、天体観測をする上で大事になるのが月明かりです。月明かりは、満月の日・半月の日・三日月の日・新月の日によってそれぞれ明るさが全く違います。

どれだけ街明かりの少ない場所に行っても、満月の日には月明かりが明るすぎて暗い天体を見ることはなかなかできません。テカポでも、満月の日には天の川が肉眼で見えないです。なので、星を見上げるときには、月の満ち欠けにも注意してください。

今や、ネットで検索すれば月の満ち欠けはすぐにわかりますし、頻繁に星を見る方は月齢入りのカレンダーを購入しておくと便利かもしれません。ちなみに、日本で満月の日はテカポでも満月なので、テカポへの星空旅行を考えている方は、日本の月齢をそのまま参考にしてもらってもいいかと思います。

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目を暗闇にならす

次に大事なのが目を暗闇に慣らすことです。人間の目が暗闇に慣れるには10分~15分ほど時間がかかります。暗い環境に行ってもすぐには星は見えてきませんが、10分15分と時間が経つにつれ目が慣れてきて、最初は見えなかったような暗い星も目がとらえられるようになってきます。なので、星を見るときには最低15分は外で粘ってみてください。どんどん見えるようになるはずです。

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また、暗闇に目を慣らすうえで気を付けないといけないのは電子機器の使用です。携帯電話やデジタルカメラはスイッチを入れると液晶画面がとてもまぶしいですよね。暗闇に目が慣れた状態でもそういった明るい液晶画面を見てしまうと、一瞬で目がくらんでしまって、また目が慣れるまで10分~15分の時間がかかってしまいます。「綺麗な星空が見たい!」という時には、そういった電子機器はポケットにしまっておいて下さい。

 

季節による星の見え方の違い

テカポで星空ガイドをしているとよくいただく質問が「どの季節が一番綺麗に星が見えますか?」という質問です。日本だと冬のほうが間違いなく綺麗に星が見えますが、テカポでは季節による星の見え方の違いはほとんどありません

これはなぜかというと、星が綺麗に見えるかどうかは空気が乾燥しているかどうかによります。テカポは年がら年中乾燥していますので、一年を通して綺麗な星空が見えます。それに対して、日本は皆さんご存知の通り、夏は湿度が高く冬は乾燥していますので、どちらかといえば冬のほうが綺麗に星が見えます。

テカポに関して言えば、星の見え方に大きく違いはありませんが、日の入り時間が季節によって全然違います。冬場は6時には真っ暗で綺麗に星が見えますが、夏場は日の入りが10時半ごろです。夜の11時になってもまだほんのり日の光が残っている日もあります。夏場の天体観測は夜遅くになるので、体力勝負になってきます。

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その他の影響

その他、大きく影響はありませんが、肉眼での星の見え方に影響するのがオーロラです。テカポでも年に数回、オーロラが出ることがあります。テカポで見えるときには必ず南の方向に見えます。(南極があるので)

オーロラが出たときには、南の空が明るく光りますので、その影響で暗い星々が少し見えづらくなります。ま、名もない暗い星よりオーロラが見たいという方のほうが多いでしょうが。私の星空ツアー中にも一度とっても明るいオーロラが出たことがあります。その日はどれだけ星の案内しても、お客さんが全然話聞いてくれませんでした。その日以来、オーロラは星空ガイドの天敵とみなしております。

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上級編:月をうまく使う

上記では月明かりは極力避けたほうが星は綺麗に見えるとご案内しました。これ自体は全く間違いではないのですが、望遠鏡を使って天体観測する場合には月を見るのも見ごたえがあって面白い天体です。ある程度のサイズの望遠鏡で覗けば、クレーターまでボッコボコに月の表面が見えます。

星を見る上では邪魔になるのに、見ごたえのある天体でもある。なかなか難しい存在ですが、上級者になると日の入り・日の出時間だけではなく、月の入り・月の出時間もうまく利用できるようになります。

月は毎日満ち欠けを繰り返していますが、夜空に上ってくる時間や沈んでいく時間も毎日変わります。ねらい目は三日月の日、夜8時か9時ごろに西の空に月が沈んでいく日が、毎月一回は必ずあります。その日を狙って天体観測に行くと、月が出ている間は望遠鏡を使って月を覗き、沈んだ後は月明かりの全くない星空を肉眼で楽しむという1晩で2度おいしい星空を味わうことができます。もちろん別の日にそれぞれ楽しむこともできますので、もしチャレンジしてみようという方がいらっしゃいましたら、月の出・月の入り時間もこまめに調べてみてください。

テカポではもう一つ別の楽しみ方があります。それは三日月~半月の日で、日が暮れてから月が上ってくる日があります。そういった日は、東から上ってきた月の明かりがテカポ湖を照らし、月の光の道を湖面に描きます。こちらではムーン・ロードと呼んでいるのですが、地上と宇宙の自然が作る光の一本道はとっても幻想的で一見の価値ありですよ。

 

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