(元)テカポ星空ガイドのブログ

NZのレイクテカポにて3年半の星空ガイド経験を経て、地元和歌山に帰ってきました。熊野古道での星空ツアー開催に向けて全力で準備中です。

テカポから見る流星群

みなさんこんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。今回はテカポから見える流星群についてご案内します。今年(2016年)見えるチャンスはあと2回あります!

流星群とは 

そもそも流星群とは何か、というお話を先にしておきます。読んで字のごとく流星の群れが流星群なんですが、この説明で「あーなるほど!」と思う人はいないと思うので、もう少し詳しく。

流星の正体というのは、宇宙を漂う小さな石や岩石、または塵などです。そういった小さな石や塵が地球の大気に入ってきたときに、高温になって燃え始めます。これが流星の正体です。流れ星と言うととってもロマンティックな感じがしますが、実はただ塵が空気中で燃えているだけです。現実はなかなかシビアです。

地球に入ってきた塵が燃える、というのは理解できるかもしれませんが、じゃーなんでその石や塵は宇宙では燃えないのか?と疑問に思う人がいるかもしれません。その答えは、宇宙には酸素がないからです。おそらく皆さんの記憶の片隅に追いやられた義務教育の歴史を紐解いていただくと、もしかしたら出てくるかもしれません。そう、ものが燃えるには酸素が必要なんです。

こう書くと科学的に聞こえるかもしれませんが、要は焼き鳥屋さんの若大将が炭をうちわでパタパタしているのと同じです。あれは炭を燃やすために酸素を送っているわけなんですね。空気中に突入して燃えている流星も、せせりを焼いている備長炭も大差ないってゆー話です。少しは宇宙を身近に感じていただけたでしょうか。

ここで、話を流星群に戻します。宇宙には石や岩石が多く集まっている部分や彗星が通過した場所には彗星が残した塵の跡があります。地球は1年かけて太陽の周りをぐるぐると公転しており、地球の公転軌道は一定です。流星群の正体というのは、そういった石や塵が集まっているところに地球の公転軌道が重なったときに起こります。その中に地球が突っ込んでいくイメージですね。

あとは上記の流星の原理(焼き鳥の原理?)と同じで、地球に入ってくるものが大気中でどんどん燃える。これが流星群です。大きな岩石だと大気中では燃え尽きずに地表に到達します。これがいわゆる隕石ですね。

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2016年にテカポから見える流星群

今年も残すところあと3か月ほどですが、テカポからでも見える大きな流星群がまだあと2つありますので、ご紹介していきます。一番見えるのはピークの時期ですが、ピークから一週間程度のずれならかなりの高確率で見えますので、あまり正確に気にしなくてもいいかと思います。

オリオン座流星群

まずはオリオン座流星群。ピークは10月20日~22日です。月が少し大きく、明るい月明かりが邪魔になるかもしれません。22日だと夜中1時ごろまで月は上がってきませんので、ピークの3日間のなかでは22日が一番チャンスだと思います。

22日以降、月が上がってくる時間はどんどん遅くなります。ピークにちょうど合わせられなくても、25日ぐらいまでなら逆に月明かりの影響が少なくていい条件になるかもしれません。

ふたご座流星群

今年最後のチャンスがふたご座流星群です。三大流星群の1つであり、ピークは12月14日~15日です。残念ながら14日がちょうど満月なので、ふたご座流星群に関しては月明かりの影響を避けるのは難しそうです。

月明かりがあると流星が見えないわけではないので、興味のある方は是非テカポまでお越しになって夜空を眺めてみてください。また、この時期のテカポでは日が沈むのが夜9時を過ぎてからです。星を見る場合は寝不足覚悟でお越しください。

 

ちなみに、三大流星群とはしぶんぎ座流星群ペルセウス座流星群ふたご座流星群のことを指します。しぶんぎ座流星群は1月上旬、ペルセウス座流星群は8月中旬にピークを迎えます。

 

まぁぶっちゃけ

いろいろ書いてきましたが、正直流星群じゃなくても、テカポからだと流星はいっぱい見えます。全然流星群とは関係ない日に来てもらっても、天気の良い日なら必ずと言っていいほど流れます。流星群だと、それが数えるのが面倒くさくなるぐらい数が増えるってゆーだけの話です。

流星群をたくさん見るコツは、できるだけ広い範囲の星空を見ることです。木や建物が邪魔しない場所を見つけて、寝っ転がってみましょう。立って見てると首が疲れるので。あとの注意点は下記↓の星空を綺麗に見るコツと同じです。

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