(元)テカポ星空ガイドのブログ

NZのレイクテカポにて3年半の星空ガイド経験を経て、地元和歌山に帰ってきました。熊野古道での星空ツアー開催に向けて全力で準備中です。

日中も見どころ満載!Mt.John天文台

こんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。テカポの星空ツアーはMt.John天文台で行われており、この天文台は現役の研究機関であるため夜間は一般の車両は入れません。しかし日中は一般に公開されており、キレイな景色を楽しめますので、今回は日中のMt.John天文台の見どころをご案内します!

 まずはどうやって行くのか

日中のMt.John天文台へ行く方法は2つあります。歩いて登るハイキングコースと車で登る車道です。一般に公開されている時間は冬は10時から17時、夏は9時から18時です。それ以外の時間は基本的に研究関係の方か星空ツアーに参加している方のみ入山が許可されている場所なので、お気を付けください。

NZに住んでいて車を持っている方やレンタカーでNZ旅行をされる方は、テカポの街から15分ほど運転すればMt.John山頂に行くことができます。山のふもとにはゲートがあり、そこで$5支払えば誰でも行くことができます。

車をお持ちでない方は、テカポの街から出ているハイキングコースを1時間半ほど歩けば山頂に着きます。街から山頂までの標高差は300m程度ですので、そこまで激しい山登りではありませんのでご安心下さい。

Mt.Johnは今でも山の中腹は牧場として使われている山なので、日によっては山に登る途中に羊の群れに遭遇する日もあります。今日も道のすぐそばには羊がいました↓

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山頂をぐるっと回るウォーキングコース

Mt.Johnの山頂をぐるりと一周するウォーキングコースがあります。車で来られる方も山頂の駐車場からこのコースを歩いて景色を楽しむことができます。このMt.John Walkwayをゆっくり紹介していきます。

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まずは西側の見どころ

駐車場からウォークウェイを歩くと、まずは西側の景色が見えてきます。西側の見どころは下の写真の3か所です。

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まずは青の矢印。大地が四角く区分けされている所なんですが、ここは牧草の試験場です。四角いブロックごとに種の種類や水・肥料のやり方を変えて、この環境にどんな牧草が適しているのか試験しています。

次に赤の矢印。木が並んでいるのが見えるかと思いますが、ここに住んでいるのがMt.Johnの牧場主さんです。なので、Mt.Johnも含めてこの写真に写っている大地は見渡す限り彼の土地です。

最後に黒の矢印。この写真ではハッキリ見えませんが、天気の良い日にはMt.John山頂からアオラキの頂上が見えます。アオラキとはNZで一番高い山、この国の富士山的な存在です。山頂の部分だけですが、快晴の日にだけ見ることができます。

 

さらに歩いて北側の見どころ

さらに歩みを進めると2つの湖が並んでいるような形でどんどん見えてきます。Mt.John北側の景色です。

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写真右側の湖がテカポ湖、左側の湖がアレキサンドリーナ湖です。テカポ湖は氷河の溶け水でできているのに対して、アレキサンドリーナ湖は湧き水です。こんなに近くにあるのにこの2つの湖は全然違うタイプの水でできています。

アレキサンドリーナ湖は湧き水なので、近くに行くと水がポコポコ湧いているのが見えます。この湖はあまり知名度が高くない秘境的な場所なので、また改めてこの湖を紹介する記事を書きたいと思っています。

 

ぐるっと回って東側の見どころ

さらに山頂を周るような形でウォークウェイを歩いていくと、だんだんアレキサンドリーナ湖のほうが見えなくなっていきます。その代わりにテカポ湖が端から端まで、全長28kmの姿を見ることができます。

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テカポ湖とテカポの街を眺めながらさらに歩くと、Mt.Johnの南側の頂上が見えてきます。下の写真のウォークウェイのずーっと先にあるのが南側の頂上です。

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ちなみに、右手に見える建物は研究員用の宿泊施設です。天文学者たちは一晩中観測を行い、朝になるとこの宿泊施設で眠りにつきます。ちょうどこの写真を撮った時もこの建物の中では寝ていたのではないでしょうか。

 

いよいよ一周、南側の見どころ

南側の頂上からは天文台の建物が視界を遮らないので、下の写真のようにかなり広範囲の景色が見えます。ここで写真を撮ると、2000m級の山を登ったような写真が撮れますよ!車で来たとは思えません。

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さらにこの場所には何とも見事な位置にベンチが設置されています。こんな所まで木材を運んでベンチを設置してくれた人たちに感謝せずにはいられない、とってもキレイで広大な景色を楽しむことができます。時間に余裕がある方は、お弁当を持ってきてここでピクニックするのもいいかもしれません。

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歩いた後はカフェで休憩

Mt.John天文台では日中、「Astro Cafe」というカフェがオープンしています。

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歩いた後はここのカフェでコーヒーや紅茶を飲みながら休憩するのもオススメです。カフェからの景色も絶景です。デザートもありますし、サンドイッチやベーグルなどちょっとした軽食も食べられます。

また、カフェの中には写真家が撮った写真の販売も行っています。テカポに来た記念に一つ購入してみてはいかがでしょうか?

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日中のMt.John天文台では、研究用の望遠鏡が入った施設の近くまで行くことも可能です。キレイな景色とセットでこういった施設を撮影してみても面白いですね。

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上の写真のドームは以前このブログでも紹介したMOA望遠鏡です↓

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テカポ湖をキレイに見るポイント

最後に、テカポ湖をよりキレイに見るポイントを紹介しておきます。テカポ湖は氷河の溶け水でできており、湖の中には氷河によって削られた細かい岩の粉が含まれています。この岩の粉に太陽の光が反射することでテカポ湖は独特の青色に見えます。つまり、太陽光の反射の仕方によってその見え方は大きく異なります。

キレイに青く見るポイントは2つあります。1つ目は太陽がより高い位置にある時間に見ることです。朝方や夕方見るよりも、太陽が高い位置にある正午に見るほうがより青くキレイに見ることができます。

ポイント2つ目はより高い場所からテカポ湖を見下ろすことです。テカポの街から見るよりMt.Johnの山頂から見るほうがより青くキレイに見えます。さらに言えば、セスナで遊覧飛行をすればより高い場所から見下ろせます。

今回の記事を読んで、日中のMt.Johnに行ってみよう!と思った方は、12時に山頂にいるようなスケジュールを立てるのが良いかと思います。そうすれば、太陽も一番高い位置にあり、自身も高い場所からテカポ湖を見下ろせますので、一番いいコンディションでそのキレイな青色を楽しめるんじゃないかと思います。