(元)テカポ星空ガイドのブログ

NZのレイクテカポにて3年半の星空ガイド経験を経て、地元和歌山に帰ってきました。熊野古道での星空ツアー開催に向けて全力で準備中です。

もはやロマンしかない!昔の人々が描いていた星空

こんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。今回は星座の歴史や昔の人々が星々をどのように描いていたかについての記事です。

テカポに夏がやってきた 

テカポは夏でも30℃を超える日が1週間あるかないかなんですが、今日の気温は26℃でした。日本だと過ごしやすいぐらいの気温だと思いますが、3年もテカポ暮らしをしていると25℃超えると灼熱に感じます。

今週の前半は少し天気が崩れていたんですが、春から夏へ季節が変わっている最中だったんでしょう。来週からいよいよテカポは夏本番!夏の風物詩・ルピナスもどんどん咲いてきました。

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はるか昔の人々が描いていた星々

人類が今まで描いた星や星座に関しては、様々な星図や文献が残っています。今のところ一番古いとされているのは、フランスにあるラスコー洞窟の壁画です。これはなんと!1万5000~1万年前に描かれたと考えられています。

今でいう夏の大三角と考えられる明るい星の3つの並びや、日本でも「すばる」としてよく知られるおうし座のプレアデス星団が描かれているそうです。

この壁画には牛や馬などの様々な動物の絵も描かれています。星を結んでストーリーを描くという行為は、1万年以上も前から人類が行っていたと考えられます。

 

マオリの人々が描いていた星々

NZの先住民族マオリ族の人たちも、夜空の星々を結んでたくさんのストーリーを描いていました。代表的なものが日本でも有名なオリオン座と南十字星を結ぶストーリーです。

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NZでも今の季節になると、オリオン座が見えます(日本で見るのとは上下左右逆さまになりますが)。マオリの人たちはこのオリオン座をカヌー、左隣にあるおうし座を帆と見ていました。

さらに、このカヌーから天の川を通ってずーっと南に向かった先にあるのが南十字星。この南十字星をいかり、天の川を水の流れと見ていました。

大きなカヌーがいかりを下ろして停まっている、というストーリーです。東北の空から南の空まで、これだけ大きなエリアをつなげた星のストーリーは世界でも有数です。このストーリーを描く星々は今の季節にしか見えないので、興味のある方は真夏のNZへお越しください!

 

日本の人々が描いていた星々

日本でも昔から人々は星を結んでストーリーを描いていました。中国からの文献などによって江戸時代にはすでに300個近い星座が知られていました。

しかし、江戸時代の人々はその間を埋めるように日本オリジナルの星座を計61個作りました。宮中の職員や国の役人、または軍人の位を意味するような星座が多かったようです。中には「てんぐ座」といったまさに日本ならではものもありました。

さらに古くでは、平安時代書物枕草子の中にはすでに「すばる」や七夕の「ひこぼし」が登場します。千年も前から同じ名前で夜空に輝く星。なかなか壮大です。

 

今の形になったのは1920年

星々は上記のように、昔からいろんな場所でいろんな人々が眺めていました。しかし、国が違えば星の見え方も違いますし、当然描くストーリーや付ける名前も違ってきます。

現在、星座は夜空に88個あります(正式には)。これは1920年代に世界の天文学者が集まって作った団体である国際天文連合が制定しました。国際的な会議などでは、それぞれの国が好き勝手に星座の名前を呼んでいてはあまりにもややこしいため、現在の88個に統一されました。

ただ、これはあくまで正式な星座の数です。自分で星座を描くのはもちろん自由です!石器で狩りをしていた太古の昔からIphoneで簡単に星が見れるようになった現代に至るまで、人々は星を眺めています。時代や国を超えた壮大なロマンですよね。

正式に星座が決まったからと言って、星座造りを止めるのはあまりにももったいないです。今の時代には今の時代にしか描けない星座があるはずです。どんどん自分自身のmy星座を描いたっていいと思います!
ラグビー好きならラグビーボール座やラグビーポール座、和歌山が好きならわかやま座、NZが好きならNZ座、お酒が好きならワインボトル座。自分にしかできない発想で自分オリジナルの星座を描いて、時にはその星を眺めたり、家族や友人とmy星座を披露しあったりすればなんか楽しそうじゃないですか!?

他人が決めた星座なんかにとらわれずに、自由に楽しく星を眺めてもらって、もっともっといろんな人にとって星や宇宙が身近なものになればいいなと思います。その第一歩として、まずはmy星座の発見からはじめましょう!

 

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