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(元)テカポ星空ガイドのブログ

NZのレイクテカポにて3年半の星空ガイド経験を経て、地元和歌山に帰ってきました。熊野古道での星空ツアー開催に向けて全力で準備中です。

テカポから見える南半球ならではの星団

こんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。今回は星団についてのお話です。テカポから見える南半球ならではの星団を紹介します!

そもそも星団とは? 

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宇宙には星の密度がぎゅっと高くなって星が集まっている部分があります。その部分を星団と呼びます。星の団体と書いて星団。読んで字のごとく、星の集まりです。

星団は肉眼で見るとほとんど見えないものもあれば、ぼんやりと小さな小さな雲のように見えるもの、1つの暗い星のようにしか見えないものもあります。

しかし、望遠鏡を通せばその星団の本当の姿が見えてきます。Earth and Skyの星空ツアーでもよく望遠鏡で星団を覗いてもらうんですが、今回は日本からは見えないオススメ星団を4つ紹介します。

 

宝石箱星団

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まず一つ目は「宝石箱星団」です。かなりカッコイイ名前が付けられたこの星団ですが、名前の由来はその星団の中にある星の色の違いから来ています。

この星団の中には明るく並ぶ3つの星があるんですが、この3つの星がそれぞれ違う色に見えます。これが宝石箱に並ぶ様々な種類の宝石のようだということで「宝石箱星団」と名付けられました。

宝石箱星団は南十字星のすぐ隣にある星団で、地球からの距離は6000光年以上あると考えられています。コンディションが良ければ、星空ツアーで使う望遠鏡でも色の違いを楽しむことができます

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Wishing well星団

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皆さん、Wishing wellってご存知ですが?wellは井戸のことなんですが、昔から西洋諸国では何かお願い事をするときにコインを井戸の底に投げ入れる習慣がありました。このお願い事をする井戸のことをWishing wellと言います

誰かが願いをかける度に井戸の底にはコインがたまっていきます。すると、井戸の底は無数のコインでキラキラ輝いて見えるわけです。Wishing well星団は、この井戸の底のように見えることからこの名前が付けられています。

南十字星から天の川に沿って目を動かせば、肉眼でもぼんやりと見えます(月明かりがなければ!)。地球からの距離は約1300光年、望遠鏡で覗くと150個ほどの星が確認できるそうです。私は数えたことありませんが。

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47番きょしちょう座

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次に紹介する星団は少し変わった名前をしています。「47番きょしちょう座」。きょしちょうとは、漢字で書くと「巨」大な「嘴(くちばし)」の「鳥」で「巨嘴鳥」です。この鳥はオオハシという名の鳥(上の写真)で、キツツキの1種だそうです。

この星団は上記の2つとは大きく異なるんですが、球状星団と呼ばれる種類の星団です。球の形に丸く星が集まっているんですが、約50万個ほどの星が集まって球状を形成している星団です。宇宙の中でもかなり星の密度の濃い部分だと言えます。

肉眼で見ると、小マゼラン雲のすぐそばに小さ~く見えます。地球からの距離は約1万3000光年あり、宇宙誕生初期に誕生したかなり古い星団です。

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ω星団

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最後にご紹介するのはケンタウルス座の中にあるω星団です。これも球状星団なんですが、地球から見える球状星団の中では最大球状星団です。

夏場は地平線近くにあってあまりクリアには見えませんが、秋~冬とこれからの季節には天頂高くに上ってきます。望遠鏡を通してみるとかなり見ごたえのある天体です。

肉眼でもぼんやりと見えます。地球からの距離は約1万7000光年とかなり遠いんですが、約1000万個もの星が密集していると考えられており、望遠鏡で覗けばその圧倒的な星々の密度の濃さを楽しむことができます。

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まとめ

今回は日本からは見えない、南半球ならではの星団を4つ紹介しましたがいかがだったでしょうか?季節や月の満ち欠けによってそれぞれ見え方も違いますので、もしお気に入りの天体が見つかったなら綺麗に見える季節を狙ってテカポに旅行するのもいいかもしれません。

その日のツアーで何を案内するかは、天気とガイドの好みによって違いますので、もし「どうしてもこれが見たい!」という天体があるならツアー前にガイドにリクエストしてみてください。

 

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